カードの背景、両脇の柱は、女教皇や法皇と同じく、二元性や別世界への入口を表しています 。
右手の剣は、悪や不正を切り裂く 諸刃の刃。
覚悟して正しく使わなければ、振り下ろした刃は本人に向けられると考えられます。
左手の天秤は公正さ、バランスを表しています。
また、正面を向いている人物と言う所も、女教皇や法皇との共通ですが、これはバランスがとれている状態の象徴とされています。
判断、導きと言う役割をもっているのも、3枚のカード( 女教皇、法皇、正義 )の共通するところです。
女教皇は神や神秘的なもの、 法皇は道徳や教育的なもの、 そして正義は法や規則なものによる判断や導きと、意味合いが少しずつ違ってきます。

正義のカードに描かれている人物は、ギリシャ神話の女神アストライア、またはその母テミスがモチーフになっていると言われてます。
テミスはの大地神ガイヤと、天空の神ウラノスの娘です。
古代ギリシア語で、テミスとは 「不変なる掟」との意味があります。
【カードの背景】
柱…バランス、中立→神聖な場所とされている
幕…別世界への入り口
両刃の剣…裁き、知性、情に流されない判断
天秤…公正性、バランス、客観的
正位置
キーワード
正しい決断 誠実 バランス 公正 法律
解釈
- 婚約や結婚の暗示
- 権力や名声に捉われない判断
- 本業と副業のバランスが取れている
逆位置
キーワード
不公平 アンバランス 判断ミス 違反
解釈
- 不平等な関係
- 不倫・三角関係の暗示
- 正しい判断が出来ない

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