このカードの男性が吊るされているのは、生命と蘇りの象徴である「タウ十字」 です。
彼はこんなに不自由な状態にもかかわらず、実は
………喜んでいます。
お顔の周りが、黄色く輝いているのが、その証拠です。
なぜ、その状態で喜んでいるのか??
解釈は様々ですが、「彼は修業中で、この試練を乗り越えて未来の成功を夢見て微笑んでいるから」と言う説が一番しっくりくると私は思います。
赤と青の洋服の組み合わせは、 小アルカナカードのペンタクルス8と同じですよね。

このカード( ペンタクルス8 )も職人の見習いのような人物が描かれていて、カードの意味は「練習、職業訓練」。
「吊られた男」を修業中だと解釈すると、どこか似通ってますよね。
もしかしたら、同じ人物が、様々な修行をしているのかも知れませんね。
だとしたら、 「吊られた男」 は精神的な修行で、「 ペンタクルス8 」は技術的な訓練と言ったところでしょうか?
「吊られた男」 がつるされている樹が成長している樹であることからも、未熟だけど、成長を続けている若者であると思われます。
また、足の形が「4」で物質的な物を、 腕の形の三角が「3」で精神的な物を表していると言われています。
「4」は安定の数字。机や椅子が4本の脚で安定しているように、「4」と言う数字は、数秘術でも安定、下積み、基礎などの意味があります。

【カードの背景】
タウ十字(Tの形をした十字)…真実、超意識、光、言葉
生い茂った葉…希望、活動
逆さまの男…逆の視点、自惚れを捨てる、通常とは違う考え方
服(青と赤)…冷静と情熱
後ろに回した手…自ら手を出さない、手の内を見せない
【 正位置 】
キーワード
試練 動きが取れない 自己犠牲 奉仕
解釈
- 解決するには時間がかかるが、好転する可能性大
- 違う視点から物事をみる
- 不倫、遠距離恋愛など、試練の多い恋愛(でも、離れられない)
【逆位置】
キーワード
骨折り損 自分本位 空回りの努力
解釈
- 良かれと思って行動したことが、空回りしている
- 頑張っているのに、思ったほどの効果が出ない
- 下手に手を出せない状況

関連記事
- 大アルカナ【愚者】0
- 大アルカナ【魔術師】1
- 大アルカナ【女教皇】2
- 大アルカナ【女帝】3
- 大アルカナ【皇帝】4
- 大アルカナ【法王】5
- 大アルカナ【恋人・恋人たち】6
- 大アルカナ【戦車】7
- 大アルカナ【力】8
- 大アルカナ【隠者】9
- 大アルカナ【運命の輪】10
- 大アルカナ【正義】11
- 大アルカナ【死神】13
- 大アルカナ【節制】14
- 大アルカナ【悪魔】15
- 大アルカナ【塔】16
- 大アルカナ【星】17
- 大アルカナ【月】18